落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・太助が、落語の魅力を考えます。

落語の本・動画

三遊亭円楽『流されて円楽に 流れつくか圓生に』

こんにちはアマチュア落語家の太助です。今回は六代目・三遊亭円楽の自伝『流されて円楽に 流れつくか圓生に』を読む機会があったので、ご紹介します。六代目・円楽といえばテレビ番組「笑点」のレギュラー出演者として、全国的な知名度があります。画面に向…

柳家さん喬、柳家喬太郎が語る「師弟」とは

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。今回は書籍『なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか?』を紹介します。 師匠は弟子にとって唯一無二の存在 落語業界は、師弟制度の残る極めて特殊な世界です。落語界に入るためには、必ず落語家に弟子入りしなけ…

『一発屋芸人列伝』:ブームが去っても、戦い続ける芸人たちへの応援歌

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。「プロとアマチュアの違いって何だろう」というテーマで、以前、こんなことを書きました。 将棋や囲碁のように、はっきりと勝敗のつく分野は容赦のない厳しい世界ですが、勝てないことで逆にあきらめがつくのかもし…

夜、寝る前に聞きたい落語ベスト5

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。仕事から疲れて帰り、夕飯を食べて寝るだけの毎日という方も多いかと思います。そんなときは体だけでなく脳も疲れきっているので、難しいことは一切考えたくないし、テレビのニュースさえ見たくないものです。ただ…

ビートたけし『やっぱ志ん生だな!』:たけしが認める落語家の最高傑作・志ん生

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。『やっぱ志ん生だな!』は、ビートたけしが敬愛する古今亭志ん生(ここんてい・しんしょう)のすばらしさについて語りつくした本です。 志ん生さんに勝っている落語家っていまだに見たことがないんだよ。芸人全般を…

書籍『師匠、御乱心!』:円生一門の協会脱退の悲しき顛末

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。今回は、三遊亭円丈(著)『師匠、御乱心!』を紹介します。昭和の名人・三遊亭円生が、落語協会の方針に反対し、協会を脱退した騒動の顛末を、一門の円丈が内側から描いた作品です。 本書は1986年に『御乱心』とし…

映画『幕末太陽傳』:なにもかも振り捨てて、佐平治は走る、走る

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。今回は落語に関連する映画として『幕末太陽傳』を紹介します。1957年公開された映画で、主演はフランキー堺、監督は川島雄三。落語の「居残り佐平治」をもとにして作られた映画で、その他、いろいろな落語が組み込…

落語を覚えて、記憶力の減退に挑む!(1)『落語家はなぜ噺を忘れないのか』

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。落語を話してみようと思ったときの、最初の関門は、噺を暗記しなければならないことです。 指導いただく師匠からは、「噺を覚えていなければ指導はできません」と言われます。また、うろ覚えでセリフを適当に言うこ…

噺家の魂が震えた名人芸の第1位は!? なんと!

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。『噺家の魂が震えた名人芸落語案内』(著者・噺家三十人衆、解説・六代目三遊亭円楽)という本を読みました。これは、円楽師がプロデュースする落語祭の出演者・30名に「自分が一番好きな落語」についてアンケート…

江戸という都市が持っていた、とてつもないエネルギーと欲望について

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。『江戸の経済事件簿』(赤坂治績・著)という本を読んでいたら興味深い記述があったので紹介します。 江戸時代の初期、農業の生産性の向上に合わせて、百姓の経済力が高まりました。必然的に消費も増加したため、商…

頭にきて、ブチ切れそうなときにお勧めの落語って、あるんかい!!

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。毎日の生活で、頭にきて、切れそうになるときって、ありますよね? ネチネチと嫌味を繰り返す上司や、ワガママばかり言う旦那に、落語のように威勢よく啖呵を切りたくなるときって、ありませんか。 「てやんでい! …

山本一力「落語小説集 芝浜」で、落語と小説の違いを味わう

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。落語関連の本を色々と紹介していますが、今回のお勧めは、山本一力(やまもと・いちりき)の「落語小説集 芝浜」です。 山本一力さんといえば、「あかね雲」で直木賞を受賞し、「損料屋喜八郎始末控え」や「ジョン…

ラサール石井が志ん生を演じる演劇「円生と志ん生」

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。井上ひさし作の演劇「円生と志ん生」で、ラサール石井さんが古今亭志ん生役を演じるそうです。ある雑誌で、ラサール石井さんが、志ん生役を演ずるにあたり、「頭をつるつるに剃り上げるかどうか、悩んでいる」とい…

変幻自在の名プレーヤー:瀧川鯉昇「鯉のぼりの御利益」

こんにちは、太助です。今日はお勧め落語本として、瀧川鯉昇(りしょう)師匠の「鯉のぼりの御利益」を紹介します。 鯉昇師匠の魅力といえば、やはり豊かなバリトンから繰り広げられる、フンワリとした心地よい独特のリズムでしょう。長い噺でも、短い噺でも…

落語のお勧め本「今夜も落語で眠りたい」

こんにちは、太助です。毎日、暑い日が続きますね。「千両みかん」という落語を一生懸命、稽古しています。夏場に蜜柑などなかった江戸の頃。燃えるような炎天下、番頭さんが蜜柑を探して、江戸中を走り回る噺です。地球温暖化が進む今の東京と、冷房などな…