落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・太助が、落語の魅力を考えます。

頭にきて、ブチ切れそうなときにお勧めの落語って、あるんかい!!

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こんにちは、アマチュア落語家の太助です。毎日の生活で、頭にきて、切れそうになるときって、ありますよね? ネチネチと嫌味を繰り返す上司や、ワガママばかり言う旦那に、落語のように威勢よく啖呵を切りたくなるときって、ありませんか。

 

「てやんでい! うるせえな、こんちくしょう!! 黙って聞いてりゃ、いい気になりやがって!」

 

でも、それをグッとこらえなくちゃいけないのが、人生の辛いところ。だったら、落語を聞いてスッキリしましょう。というわけで、頭にきて、ブチ切れそうなときにお勧めの落語を紹介します。

 

大工調べ

 

与太郎のところへ、仕事の知らせに来た大工の棟梁。しかし、与太郎は家賃を溜めてしまい、その抵当に道具箱を取られてしまったという。棟梁は自分の持ち合わせを渡し、与太郎に取り返しに行かせるのだが、余計にこじらせてしまう。仕方なく、棟梁が大家のところへ出向くのだが、意固地になった大家は道具箱を返そうとしない。我慢を重ねた棟梁が、ついに威勢のいい啖呵を切る。古今亭志ん朝の啖呵は、まさに絶品。聞くべし。

 

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たがや

 

今日は、花火が打ち上げられる両国の川開き。両国橋は見物客で大にぎわい。そこへ馬に乗った旗本の一行が通りかかる。花火見物で大混雑の橋の上を、「寄れいっ、寄れいっ!」とかき分けるように渡り始めた。そのとき反対から渡ってきたのが「たが屋」さん。当時の桶や樽は、青竹のたがで外側を締め、作られていた。たがを丸めて担いでいたのだが、押されて落とした拍子に、馬上の殿様に当たってしまったから大変なことに。何度もお詫びをするが、殿様は許さない。たが家の我慢も限界に。「斬れるもんなら、斬ってみろい!」

 

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三方一両損

 

左官職人の金太郎が財布を拾い、中の書付から大工・吉五郎のものだと分かったので、届けにいく。ところが吉五郎は、「俺の懐から出てった金はいらない。お前にくれてやる」と言って、受け取らない。金太郎も「そんな金は受け取れねえ」と言い合いになり、ついには大げんかに。宵越しの銭は持たないという職人たちの、威勢のよい啖呵の応酬が始まる。仲裁に入った大家にも、どさくさに紛れて啖呵をきるところが、なんとも可笑しい。

 

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かんにん袋

 

長屋住まいの大工の熊の夫婦は、年がら年中、喧嘩ばかりしている。見かねた出入りの旦那が「堪忍袋を作って、不満があったら、その袋の中に不満をぶちまけるようにしろ」と教えてくれる。そこで熊のおかみさんが堪忍袋を作り、二人とも不満があったらこの袋に怒鳴るようになった。すると、あら不思議。二人とも全く喧嘩をしなくなった。この噂を聞いた連中が、「自分にも堪忍袋を使わせろ」と押し寄せるのだが………。

 

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ストレスの多い毎日です。こんな堪忍袋があったら、とても便利なのですが。皆さん、笑いを忘れずに過ごしましょう。

 

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