お勧めの落語家:柳亭左龍~ふくよかで、艶やかな古典の名手
こんにちは、太助です。暦の上では、夏は立夏から立秋の前日までなので、8月6日頃迄のはずですが、まだまだ暑さは続きそうです。
うだるような熱気の中、人形町で開催された「第1回 柳亭左龍 独演会」(7月25日)に行ってきました。
開演まで少し時間があったので、甘酒横丁の居酒屋「山葵(わさび)」に寄って、はもや穴子の白焼きなどで、ちょいと一杯(山葵は、魚が美味しく、うまい地酒が揃っているのでお勧めのお店ですよ!)。
会場は、人形町駅から徒歩5分くらいの日本橋社会教育会館のホール。いかめしい名前のホールですが、ここの席は、列ごとに段差が付いているので、とても見やすいのです。
まんまるな顔と体から繰り出す、多彩な表現
柳亭左龍師匠といえば、まんまるな顔と体に、つぶらな瞳。漫画「おぼっちゃまくん」のような風貌ながら、深く響く美声の持ち主。初の独演会ということで、客の入りもよく、期待が膨らみます。
この日の演目は、
「お菊の皿」は、美人幽霊のお菊が人気者になって太ってしまうという設定にしてあり、左龍師が、まんまるな顔で演じる幽霊に、場内は大爆笑。
「壺算」からは、声もテンポもぐっと加速します。兄いの啖呵が心地よく。
「船徳」は、若旦那のだらしなさ、船宿のおかみの困った様子に、何とも言えないおかしみがあります。
声の高さや大きさのメリハリ、顔芸ともいえる愉快な表情など、その引出しの豊かさに驚きます。独演会では「もうお腹いっぱい、胃もたれが……」という噺家さんもいますが、左龍師の場合は、フルコース食べても、本当に心地よく身体に入ってくる感じです。
今回が初の独演会というのは、ちょっと驚き。同期の柳家三三さんとは、勉強会を定期的に開催されているようですが、今後はぜひ、精力的に独演会を開いていただきたいものです。
柳亭左龍、お勧めの落語家さんです!
そうそう、次回独演会が決定しているそうですよ! ぜひ、足を運んでみてください。
日時:平成29年11月29日(水)
開演:19:00
場所:
2009(平成21)年 第14回林家彦六賞受賞
2010(平成22)年 花形演芸大賞銀賞受賞
2011(平成23)年 花形演芸大賞金賞受賞
2012(平成24)年 花形演芸大賞金賞受賞