落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・太助が、落語の魅力を考えます。

立川こしら、桂宮治:あなたはハマるか、さめるか?

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こんにちは、太助です。8月が終わったと思ったら、予想に反して涼しい日が続いています。

 

少し雨模様の9月5日、お江戸日本橋亭で開催された「こしらと宮治4」に行ってきました。

 

日本橋のコレドで、ちょっと腹ごなし

 

会場は日本橋三越から歩いて約5分の便利な場所。そこで、コレド室町の「墨之栄(すみのえ)」で、腹ごしらえにちょいと一杯。ここは、オシャレなコレドの中では、ちょっと雰囲気の違う居酒屋。店には木製の魚箱(トロ箱)が積み上げてあり、いい感じ。

 

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このお店は、新鮮な魚と種類の豊富な地酒(この店限定の酒もあり)が特徴。刺身や焼き魚はもちろん、「カニ味噌乗せフランスパン」や「サバの燻製サラダ」など日本酒に合うおつまみが数多く揃っています。人気店なので、夜7時ごろには仕事帰りの人で大賑わいに。「山和」という宮城のお酒がうまかったです!

 

いま、日本中のデパートは、仕事帰りの人をつかまえようと四苦八苦しています。だったら、このくらいベタにやんなきゃ。カッコばかりつけてないで!

 

すっかり腹も満たされ会場へ。さすが人気の落語家さん。平日にも関わらず、開場前から30名以上の方が並んでいます。開演時までには、収容人数、百名程度の会場は満員に。

 

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この日は、桂宮治さんが、長いマクラのあと「片棒」。立川こしら師匠が長い、長いマクラのあと「風呂敷」。桂宮治さんの特徴は、とにかく明るくて、声も大きく、エネルギッシュなこと。こしら師匠の特徴は、落語業界のしきたりや作法、団体の違い、落語の所作・決めごとなど、「俺は知らないし、気にしてないぜ」的な斜に構えたポーズでしょう。

 

「これでもか」というくらいの客いじりと裏話

 

そして2人の共通点は、「業界や落語家の裏話・陰口」「しつような客いじり」「下ネタ」。こう書くと、何だか陰湿な感じがありますが、2人とも陽気にカラッと語るので、あまり気になりません。

 

しかし、この日は、「これSNSに書いちゃダメだよ」を何回、聞いたことか……(書いてほしいのね)。

 

落語の後の二人の漫談でも、しつような客いじりは続きます。こしら師匠が「ここにいる女性は、みんな俺の女だぁ!」と言うと、ドッと大受けします。綾小路 きみまろの公演と同じで、「いじってもらうのが嬉しくてたまらない」という固定ファンも多いようです。本当に皆さん、楽しそうに笑っています。

 

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このような客いじりや楽屋話などは、はっきり言って好き嫌いがあると思います。はまる人は、はまるし、嫌いな人は一度でイヤになるでしょう。

 

ただ1つ言えることは、この二人の落語家さんは、「何がなんでも笑わせてやる。どんな手を使っても大笑いさせる」という、強い意志と気迫を感じさせてくれます。そこは、本物のプロだと思いました。