落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・太助が、落語の魅力を考えます。

大崎善生『将棋の子』:プロとアマチュアの境界線とは何だろう?

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。「プロとアマチュアの違いって何だろう」と考えることがあります。アマチュア落語家でも、プロ顔負けの上手な方がいらっしゃいます。しかし、どんなにうまくても、素人はプロの落語家にはなれません。 プロである条…

太助セレクト落語 2018年8月のお勧め落語会

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年8月のお勧めの落語会をピックアップしました。暑さの厳しい8月ですが、夏休み期間でもあるので、落語会は結構活発に開催されています。落語を聴いて猛暑を乗り切ろう!(笑) 桃月庵白酒 志ん生に挑む 日時:…

お勧めの落語家:三笑亭夢丸 愛らしい童顔から繰り出す練達の芸

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年6月19日、三笑亭夢丸師匠の独演会に足を運びました。 お蕎麦屋さんで開催され、蕎麦も楽しめる落語会 場所は、日本橋の蕎麦屋「藪伊豆総本店」。この老舗の蕎麦屋さんは、3階の大広間で定期的に落語会を開催…

古今亭の次世代を担う落語家は?「古今亭ねくすと」VOL.4

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年6月7日、古今亭の二つ目落語家による落語会「古今亭ねくすと VOL.4」に足を運びました。場所はお江戸日本橋亭。日本橋三越のすぐ近くにある、とても便の良いホールです。 落語家は亭号(ていごう)というもの…

落語入門:江戸時代のお金(1) 千両って、どのくらい高価なの?

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。落語を演じていると、江戸時代の風俗、習慣、制度などを、きちんと知る必要があります。 いま「宿屋の富」という落語を稽古しています。この噺では、江戸時代の富くじ(今の宝くじ)が登場します。富くじ1枚が一分…

太助セレクト落語 2018年7月のお勧め落語会

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年7月のお勧めの落語会をピックアップしました。暑さの厳しい7月は、クーラーの効いた寄席で時間をつぶすのもいいですよ。7月は親子会(師匠と弟子の落語会)もいくつか開催されます。 実験落語neo「シブヤ炎上…

書籍『師匠、御乱心!』:円生一門の協会脱退の悲しき顛末

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。今回は、三遊亭円丈(著)『師匠、御乱心!』を紹介します。昭和の名人・三遊亭円生が、落語協会の方針に反対し、協会を脱退した騒動の顛末を、一門の円丈が内側から描いた作品です。 本書は1986年に『御乱心』とし…

落語の登場人物:泥棒 落語に出てくる泥棒は、ちょっとマヌケで憎めない

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。落語によく出てくる登場人物は、大体決まっています。長屋の八っつぁん、熊さん、ご隠居さん、おかみさんと子供(金ぼう、亀という名が多い)、商家の大旦那、若旦那、番頭さん。廓噺(くるわばなし)の女郎や幇間…

太助セレクト落語 2018年6月のお勧め落語会

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年6月のお勧めの落語会をピックアップしました。梅雨入りする6月は、アウトドアではなく、インドアの落語会を楽しむには打ってつけの季節!? この時期の落語会は、通好みの演者が多いのが特徴ですよ。 深川落語…

人生やビジネスに「運」ってあるのだろうか?

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。いま「宿屋の富」という落語を稽古しています。 文無しの貧乏人が、馬喰町(ばくろうちょう)のさびれた宿にやってくる。この男、家には奉公人が数百人いて、大名や商人に数万両貸していると大ぼらを吹きまくる。人…

落語の名作「芝浜」~よそう。また、夢になるといけねえ

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。今回は落語の名作と呼ばれる「芝浜」を紹介します。「よそう。また、夢になるといけねえ」というオチのセリフは、とても有名です。『笑点』でもギャグで使われているので、みなさんも耳にしたことがあるかもしれま…

太助セレクト落語 2018年5月中・下旬のお勧め落語会

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年5月中・下旬のお勧めの落語会をピックアップしました。5月は、連休もあるため人気落語家の独演会も数多く開催されます。独演会は、落語家さんが大技・小技を繰り出しますので、色々な魅力が発見できますよ。 …

映画『幕末太陽傳』:なにもかも振り捨てて、佐平治は走る、走る

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。今回は落語に関連する映画として『幕末太陽傳』を紹介します。1957年公開された映画で、主演はフランキー堺、監督は川島雄三。落語の「居残り佐平治」をもとにして作られた映画で、その他、いろいろな落語が組み込…

『徳川家康』山岡荘八を読み終えて:現代の「戦争と平和」を考える

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。昨年12月より、山岡荘八(著)『徳川家康』を読み始め、3月末に、ようやく読了しました。 この本を開く気になったのは、韓国の元大統領である朴槿恵(パク・クネ)が、拘置所で熱心に読んでいるというニュースを知…

浅草演芸ホール余一会:喬太郎、彦いち、白鳥、みんな適当に乗りまくる!

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年3月31日(土)、浅草演芸ホールの余一会「満開!若手落語会」に足を運びました。 寄席では、ひと月を3期に分けてプログラムが組まれています。1日から10日が上席(かみせき)、11日から20日が中席(なかせき…

太助セレクト落語 2018年4月下旬のお勧め落語会

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年4月下旬のお勧めの落語会をピックアップしました。4月は、真打や二つ目の落語家さんの独演会もたくさん開催されています。応援もかねて、足を運んでみてください。懇親会があれば、落語家さんと仲良くなれま…

第132回 江戸川落語会:柳家三三、春風亭一之輔 二人会

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年3月14日、江戸川落語会を観るために、総武線・新小岩駅にある「江戸川区総合文化センター」に足を運びました。 今回は、柳家三三、春風亭一之輔の二人会。しかも、この日はホワイトデーということで、副題は…

落語の登場人物:番頭さんは、日本の会社の屋台骨

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。落語によく出てくる登場人物は、大体決まっています。長屋の八っつぁん、熊さん、ご隠居さん、おかみさんと子供。商家の大旦那、若旦那、番頭さん。廓噺(くるわばなし)の花魁(おいらん)や幇間。おなじみのメン…

行徳落語名人会:林家彦いち、立川談笑、古今亭菊之丞、春風亭一之輔

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年3月9日、行徳落語名人会に足を運びました。出演は、林家彦いち、立川談笑、古今亭菊之丞、春風亭一之輔に加え、紙切りの林家二楽。はっきり言って、すごい豪華メンバーで、落語会を2回くらい開催できそうな陣…

老人ホームの落語会に参加させていただきました!

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。先日、浅草にある老人ホームの落語会に参加させていただきました。この落語会は、同じ落語教室に通う方が、ホームに交渉して始めたもので、今回が2回目となります。 9階建てのとても立派な施設で、総ベッド数が161…

太助セレクト落語 2018年3月中・下旬のお勧め落語会

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年3月下旬のお勧めの落語会をピックアップしました。落語には花見の噺(はなし)や春の噺がたくさんあります。おだやかで、のんびりしたこの季節は、落語の世界にひたるにはピッタリ。ぜひ、寄席やホールに足を…

落語入門「寝床」:げに恐ろしきかは素人芸かな

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年初頭から、「寝床」という噺(はなし)を稽古しています。「寝床」は、下手な素人芸を指す言葉として使われるほど有名な落語です。 ある大店の旦那が、義太夫に大変に凝っている。自宅で義太夫の会を開催して…

dマガジン:雑誌読み放題サービスに見る「雑誌の終わり」

dマガジンで読める雑誌 雑誌や新聞など有料メディアの終焉(しゅうえん) プロフェッショナルが作る「質の高い情報」の必要性 雑誌ビジネスの終わり 雑誌ビジネスに打つ手はあるのか? こんにちは、アマチュア落語家の太助です。ネットの雑誌読み放題サービ…

おもしろそうに聞く~笑う力を身につけたい(2)

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。この連載のタイトルは、「笑う力を身につけたい」です。落語を聞きに行くと、会場全体が笑いに包まれることがあります。落語家さんに観客を「笑わせる力」があり、観客に噺を楽しむ「笑う力」があって、初めて大き…

落語入門:東京の落語界は4つの団体に分かれている

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。寄席に足を運んでも、テレビで見かける立川志の輔師匠を見ることはできません。これは東京の落語界が4団体に分かれていることに関係があります。 現在、東京の落語界は、落語協会、落語芸術協会、落語立川流、円楽…

落語教育委員会 in 市川:柳家喬太郎、三遊亭歌武蔵、三遊亭兼好

こんにちは、アマチュア落語家のおさむ家太助です。2018年2月5日、市川市文化会館で開催された、落語教育委員会に足を運びました。 落語教育委員会は、柳家喬太郎、柳家喜多八、三遊亭歌武蔵、三人の落語会としてスタートしました。新作と古典を語れる人気者…

第33回ふなばし市民寄席:喬太郎、一之輔、白酒

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年1月30日、第33回「ふなばし市民寄席」に行ってきました。場所は船橋駅から歩いて7~8分のところにある船橋市民文化ホール。この落語会は、市民文化ホールの主催イベントです。各地には、地域にしっかりと根付…

お勧めの落語家:春風亭一之輔~新たな人物像を作り上げる腕力

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。「世の中で、落語家の写真集を買う人なんているのかしら?」と思っていたら、なんと!わが家にも1冊ありました。『春風亭一之輔の、いちのいちのいち』。私がアマチュア落語を始めた影響で、すっかり落語好きになっ…

太助セレクト落語 2018年2月中旬のお勧め落語会

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。2018年2月中旬のお勧めの落語会をピックアップしました。1月の新春興行の勢いが、まだまだ続いている2月の興行。落語の団体を超えた落語会も色々と開催されます。初顔合わせの落語会は、結構ヒートアップして、おも…

落語の登場人物:若旦那は、大塚家具や大王製紙の跡取りと似ているの?

こんにちは、アマチュア落語家の太助です。落語によく出てくる登場人物は、大体決まっています。長屋の八っつぁん、熊さん、ご隠居さん、おかみさんと子供。商家の大旦那、若旦那、番頭さん。廓噺(くるわばなし)の花魁(おいらん)や幇間。おなじみのメン…