落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・おさむ家太助が、落語の魅力を考えます。

おもしろそうに聞く~笑う力を身につけたい(2)

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こんにちは、アマチュア落語家の太助です。この連載のタイトルは、「笑う力を身につけたい」です。落語を聞きに行くと、会場全体が笑いに包まれることがあります。落語家さんに観客を「笑わせる力」があり、観客に噺を楽しむ「笑う力」があって、初めて大きな笑いが起こるのです。観客がさめきっていて、斜に構えていたら、どんな演者でも笑わせることはできないでしょう。

 

また、いろいろなことを楽しみ、ワハハハと笑えるようになると、毎日が明るく、楽しくなります。明るく、楽しそうに生きている人には、人が寄ってきます。人が寄ってくると、仕事やチャンスも集まってきます。ぜひ、笑う力を身につけていきましょう。

 

第1回では、「無理やりにでも笑顔を作ってみよう」と提案しました。まず笑顔を作る練習をする。笑顔を作ることは、「笑う」ためのスタートポジションに着くことです。

 

今回は、笑う力を身につけるために、「おもしろそうに聞く」ことを提案したいと思います。

 

おもしろそうに聞く力を身につける

 

阿川佐和子さんの著書『聞く力 心をひらく35のヒント』は、名インタビューアーが、「聞く極意」を伝えた本としてベストセラーになりました。書名にもあるように、35の聞くためのテクニックを解説したものです。

 

著者が長年培ってきたテクニックなので、それぞれ説得力があり、「なるほど」とうなずかせるのですが、中でも一番、納得感があったのが「楽しそうに聞く」という章でした。

 

私はこれまで、多くの企業トップとお会いしているのですが、優秀なビジネスパーソンは、間違いなく優れた「聞く力」を持っています。営業職でトップレベルにいる人は、話す力に長けていると思いがちですが、実は人の話しを「聞き出す力」に優れた方が多いのです。

 

人の話しを「聞き出す力」を持っている人は、以下のような共通する特徴を持っています。

 

・楽しそうに聞く

 

表情、態度、すべてにおいて、人の話しを楽しそうに聞きます。これと正反対なのが、他のことをやりながら聞いている人でしょう。近頃、特に多いのが、スマホをいじりながら聞く人です。話し手を見ないで、ほとんどスマホを見ているという人もいます。スマホでメモを取っている場合もあるのでしょうが、話し手に不快感を与える行動です。

 

・真面目に聞き、理解しようとしている

 

話し手の目を見ながら、真剣に聞いています。的確にうなずいたり、相づちを打ったりします。また、必要に応じてメモを取ります。「分かる、分かる」という感じで、うなずいてもらうことは、話し手にとって、とてもうれしいことです。真剣に聞いてくれていることを感じさせてくれます。

 

・心の底から、おもしろそうに聞く

最初に挙げた「楽しそうに聞く」よりも、1つ上のレベルとして挙げました。ニコニコしたり、笑いを交えたりして、人の話しをおもしろそうに、興味深く聞く人がいます。このような人に出会うと、「もっと、いろいろなことを伝えたい」という気持ちになります。また、付き合いが深まれば、「この人と何か一緒にやりたい」という気持ちが起こります(おもしろくもないのに笑う「愛想笑い」は、逆効果ですが)。

 

人の話しを、心の底からおもしろそうに聞く人のもとには、人が集まってきます。多くの情報が集まってきます。そして、一緒に何かやろうという計画がたくさん持ち込まれます。私は直接の面識はありませんが、糸井重里さんは、このようなタイプの方ではないかと思っています。

 

糸井重里さんは、社長として株式会社ほぼ日を上場企業にまで持っていきました。糸井さんの能力とは、一般的な経営スキルの高さというものより、人の話しをおもしろく聞くことができる能力にあるのではないかと推察しています。そこから、人や情報が集まり、相乗効果としてビジネスが大きく動いていったのではないでしょうか。

 

おもしろく話したり、流暢に話すことは苦手、という方はたくさんいます。しかし、おもしろそうに聞くことは、努力しだいで身につけられる能力だと思います。

 

みなさんも、ぜひ、おもしろそうに聞く力を身につけてくださいね。

 

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『聞く力―心をひらく35のヒント』

阿川佐和子(著)

文春新書

 

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