落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・おさむ家太助が、落語の魅力を考えます。

落語家にとって歯は命! 太助の歯医者放浪記(1)

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こんにちは、アマチュア落語家の太助です。年の瀬が迫り、一年を振り返る時期になりました。今年もいろいろありましたが、年間を通じて悩まされたのが「歯」についてでした。

 

長い、長い歯医者放浪記の始まり

 

2017年の1月から、歯が急激に悪くなり、全体的に弱体化してきました。特に金属を被せてあった奥歯2本が、歯周病の悪化でグラグラしてきて、歯茎の腫れや痛みがひどく、通院を開始。そして1年が終わろうとしている現在、まだ歯医者通いが続いているのです……。

 

この間、歯医者を変えること4回(知人からは「歯医者放浪記」と呼ばれています)。長年通っていた歯医者の施術(被せたものが、すぐ取れる)と、機材の古さに疑問を抱き転院。次の医院は、機材は新しいがきちんと症状を説明してくれないので転院。3度目の病院では、初めから治療などする気はなく、すぐに抜歯されてしまう。1本抜かれたところで、納得がいかず転院。現在、4軒目の歯医者さんに通っています。

 

とにかく歯に悩み続けた1年でした。今回、よく分かったのは、歯が悪いと落語がうまく喋れないのです。歯茎が腫れているのはもちろん、仮の被せものがあっても上手に話せません。舌が今までと同じように、うまく動かないのです。

 

滑舌(かつぜつ)」という言葉があります。セリフや台本を滑らかに発声することで、「あの役者は滑舌が良い・悪い」などと使われます。

 

つくづく感じたのは、セリフの流暢(りゅうちょう)さは、滑舌という言葉の通り、「舌の動かし方にあるのだなあ」ということです。口の中の状態が少し変わるだけでも、滑舌はうまくいかなくなるのです。

 

また、歯に隙間ができてしまったりすると、そこから息が漏れてしまい、きれいに発声できません。このことも、歯を1本抜かれて実感しました。

 

落語家にとって歯は命!

 

話芸である落語はリズムとテンポがとても重要ですから、歯が悪くなり、滑舌が悪くなるのは大きなダメージになります。特に、「言い立て」と呼ばれ、長いセリフをテンポよく、スピーディーに聞かせる噺などでは致命傷です(「大工調べ」「金明竹」など)。

 

落語家さんもご高齢になると、やむを得ず入れ歯を使う方も現れます。しかし、本当に滑舌が変わってしまう方がいます。「入れ歯前・入れ歯後」といわれることもあるそうです。

 

名人と呼ばれた八代目・桂文楽、人気者だった五代目・三遊亭圓楽師匠なども、入れ歯が合わず、大変に苦労されたそうです。

 

昨日まで流暢に話せていたセリフが、思うように話すことのできない悔しさ、もどかしさは、大変なものであったと推察します。

 

現在、まったく口がまわらなくなってしまった黒柳徹子さん。昔、機関銃のように、ポンポンとテンポよく話せた記憶だけが、本人には残っているのでしょう。しかし、頭の回転に、口が全く追いついていきません。寂しさを通り越して、痛々しさやみじめさを感じます。

 

「楽しさ」や「笑い」を生み出すエンターテイナーが、視聴者に痛々しさを感じさせるようになったら、きっぱりと舞台を降りるべきだと思います。

 

今年、私が歯医者を転々とした大きな原因は、医者によって言うことが異なるためでした。「治る」という方、「治らないから、すぐ抜歯する」という方、きちんと説明してくれない方。どの歯医者さんを信じてよいか分からずに、フラフラと転院を繰り返していました。早く治して、落語をきちんと稽古したいという焦りもあったように思います。

 

太助の歯医者放浪記は、年が明けても続きそうです(涙)。

 

歯が悪くなれば、流暢に話せないだけでなく、口臭も生じますし、何を食べても美味しくありません。悪くなるまで気づかずに、ほったらかしにするのが人間の常ですが、皆さん「歯」には、十分気をつけてくださいね!

 

五代目・三遊亭圓楽「短命」

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