落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・太助が、落語の魅力を考えます。

お勧めの新作落語家ベスト5~志の輔、白鳥、彦いち、喬太郎、昇太

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こんにちは、アマチュア落語家の太助です。今回は、お勧めの新作落語家を紹介します。

 

昔から伝わる噺(はなし)を語り継ぐ古典落語に対して、新作落語は、落語家自身が創作する落語です(創作時期が新しいものを新作と呼ぶ場合もあります。また本人以外が作る場合もあります)。

 

落語家さんは、1)古典落語のみを演じる落語家、2)古典落語新作落語を演じる落語家、3)新作落語のみを演じる落語家、の3タイプに分類することもできます。

 

新作落語はストーリーを創造する才能が必要なため、誰にでもできるものではありません。また、古典落語は、長い歴史の中で多くの落語家に語り継がれ、練り上げられていきますが、新作落語は創作者自身が高座にかけ、一人で完成させていく必要があります。

 

落語というと、江戸時代が舞台の古典落語を想像しがちですが、新作落語でも才能豊かな落語家さんが登場しています。ぜひ、一度、聴いてみてください。その面白さに病みつきになるかもしれませんよ。

 

現代を舞台にした新作落語の楽しさ

 

古典落語は、江戸時代など昔の風習や人物で作られた噺です。これに対して新作落語は、現代を舞台にした噺が大半です。私たちが暮らしいている生活や風俗をもとに作られた噺なので、場所や人物がリアルに映像として浮かびます。

 

また、ストーリーを作る落語家さんの鋭い感性に触れられるのも楽しみの1つです。現代社会のこんなところに着眼し、こんな風に面白く切り取れるんだ」と感心することが多々あります。

 

初めて新作落語を聞く方に、お勧めの落語家さんを紹介します!

 

立川志の輔

 

志の輔師匠は、古典落語新作落語の両方を演じる落語家です。日本で最高の観客動員数を誇る落語家さんだけあって、古典も新作も実に素晴らしいものがあります。新作においては、日常生活の何でもない1シーンを切り取り、ちょっとした感情の揺れ(イラっときた等)や「ずれ」を増幅させ、1つの物語を作り上げていきます。「志の輔ワールド」とも呼ばれる独自の世界を確立しています。

 

三遊亭白鳥

 

白鳥師は、新作落語と古典を改作して演じる落語家さんです。新作落語の鬼才と言ってよいでしょう。その作り出す世界は、時代も主人公も実に多種多彩です。砂漠で江戸っ子の営む食堂に出合ったり、UFOを呼ぶことのできる女教師が出て来たり、動物園の動物たちがパンダの大名跡を争ったりと、奇想天外なSF小説のような世界が繰り広げられます。しかし、単なる荒唐無稽な噺ではなく、周到に伏線が張られた上質なストーリーも数多くあります。創作の「天賦の才」を与えられた落語家さんです。一度、高座で聴いてみてください。

 

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林家彦いち

 

柔道、空手の経験者である彦いち師は、古典落語新作落語を演じる落語家さんです。マクラも新作も格闘系、体育会系の噺が多いのですが、アウトドア愛好家でもあるので、話しのフィールドが非常に広いという印象があります。日常生活での観察眼も鋭く、小さな発見を1つのストーリーにまとめあげられる、優れた力量の持ち主です。

 

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柳家喬太郎

 

古典、新作ともに独自の世界を確立している人気・実力ともにトップクラスの落語家さんです。喬太郎師については、すでに紹介していますので、ぜひこちらをお読みください!

 

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春風亭昇太

 

笑点」の司会者となって、日本中で知らない人はいないほどの知名度を獲得しました。登場するだけで、高座全体がパァ~と明るくなる存在感は、やはり素晴らしいものがあります。昇太師の新作落語は、その風貌と相まって、登場人物がどこか可愛らしいのが特徴です。明るく、大笑いして、元気になれる昇太落語は、子供から大人まで、本当に誰でも楽しめる世界です。

 

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