落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・太助が、落語の魅力を考えます。

落語会で迷惑な観客ワースト5! 騒がしい客、携帯を鳴らす客、1位は?

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こんにちは、アマチュア落語家の太助です。様々な落語会を見に行くと、はっきり言って迷惑な観客がいます。寄席の場合は、飲食自由であり、席を離れるのも自由。のんびりとした時間を過ごす場所でもあるので、マナーの面では、比較的、寛容です。

 

しかし、ホール落語の場合、観客はお目当ての落語家や演目を楽しみに来場しています。噺に集中して楽しみたいにも関わらず、落語会をぶち壊しにするマナー違反の観客がいます。自戒の念を込めて、ピックアップしてみたいと思います。

 

ワースト5:べちゃくちゃと騒がしい客

 

複数で来ている中高年の女性に多いのですが、噺の途中にべちゃくちゃと喋る客。これは本当に迷惑。『壺算』という道具屋を騙す噺の途中、「あの道具屋さん、また次も騙されるわよ、ほら、ほら! 騙された!」と大声で、友達と喋っていたおばちゃん。落語は、観客それぞれが、想像を巡らしながら、ストーリー展開を楽しむものなのです。あなたのお喋りが、どれだけみんなの迷惑になっていることか。気づいてくださいね。

 

ワースト4:噺のストーリーを説明しだす客

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カップルで来ている男性客や落語マニアに多いのですが、噺が始まると題名とあらすじを話し出す客。これは迷惑。「自分は落語に詳しんだ」ということをアピールしたいのでしょうが、それは落語会が終わってから、思う存分、やってください。映画と同じで、ストーリー展開の楽しみをぶち壊しにしているのです。気づいてくださいね。

 

ワースト3:笑わない客

 

評論家、記者、落語マニアに多いのですが、最前列に座り、ノートを広げ、ニコリともせずに聞いている人たち。落語家さんに聞いても、こういう人たちは困るとおっしゃいます。場内の雰囲気は、落語家と共に、観客も一緒に作り上げるものです。みんながニコニコして、温かい雰囲気になっていれば、笑いも起こりやすくなり、場内は明るくなっていきます。そうなると落語家さんもエンジンがかかり、のってきます。より楽しい空間が造られていきます。

 

数多くの落語を観ると、ほとんど落語のストーリーは覚えてしまい、好きな落語家の基準もできてしまうので、あまり笑えなくなるのは仕方ないことです。しかし、最前列の目立つところに座るのを避けるという配慮があってもよいはず。繰り返しますが、場内の空気は、観客も一緒に作るものなんです。

 

ワースト2:噺の途中で携帯電話を鳴らす客

 

間違いなく中高年の方です。映画館やコンサートホールなど、至るところで「携帯電話の電源はお切りください」と、これだけ注意されているにも関わらず、いまだに落語会で携帯電話を鳴らす人は絶えません。

 

観客の集中力が途切れてしまうだけではありません。落語家さんは、自分なりのリズムとメロディーで語り、世界を作り上げているのです。それが携帯の呼び出し音で途切れてしまうのです。

 

「年をとっているので、うっかりした」とか「機械に弱いから」などの言い訳はお止めなさい。それは最低限のマナーですよ。

 

ワースト1:臭い客

 

中高年の方に多いのですが、明らかにしばらく風呂に入っておらず、加齢臭や体臭が強烈に匂う方がいます。これは本当に迷惑。

 

太助は一度、ある会場で強烈な体臭のおじさんに、隣り合わせたことがあります。マスクをしてハンカチで鼻をふさぎ、顔をそむけていたのですが、全く効果なし。強烈なアンモニア臭をかぐと涙が出てくることがありますが、まさにアレで、涙が出てきました。おじさんは嬉しそうに掛け声をかけたりして落語を楽しんでいましたが、私は落語にまったく集中できず、まさに涙、涙でした。

 

「年取ると汗をかかないから」「外に出ないから汚れない」とか言ってる方。人間は生きている限り、皮膚などが新陳代謝で老廃物になり、垢になるんですよ。

 

あ、それから息のにおいにも気をつけて。大声で笑うのは構わないけれど、とっても匂う方がいるのです。

 

あーだ、こーだ言ってすみません。でも、一緒に楽しく笑いたいじゃないですか。心当たりのある方、お気をつけて!