落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・おさむ家太助が、落語の魅力を考えます。

なぜ、姿勢が良い人の話しは、とても聞きやすいのか?

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こんにちは、アマチュア落語家の太助です。色々な落語家さんを見ていると、噺(はなし)が聞きやすい方は、姿勢がとても良いことに気が付きます。そこで今回は、話をする姿勢について考えてみたいと思います。

 

落語を始めて、和服を着るようになってから、プロの落語家さんの着物や着付けが、とても気になるようになりました。それまでは気が付かなかったのですが、高い着物を着ている人・安物ばかり着ている人、色や柄のセンスが良い人・センスの悪い人、着付けのうまい人・すぐに着付けが乱れてしまう人など、落語家さんでも、こと着物に関しては、かなり差があるのです。

 

また、着物姿がキレイに見えるためには、姿勢がとても大切なことに気付きました。姿勢が、噺の聞きやすさに、かなり関係があるのです。

 

太助の選ぶ、話す姿のきれいな落語家さんBEST 9

 

落語は、正座で話しをします。この姿が(高座姿とも言われます)、とてもきれいな落語家さんが何人かいます。太助が、「話す姿がきれいだなあ」と思う落語家さんは、以下の方です。

 

柳家小三治

柳亭市馬(りゅうてい・いちば)

柳家三三(やなぎや・さんざ)

立川談春

立川談修

金原亭馬生(きんげんてい・ばしょう)

入船亭扇遊(いりふねてい・せんゆう)

林家彦いち

三遊亭歌奴(さんゆうてい・うたやっこ)

(*すべて当代)

 

姿勢の良い方は、背筋がスッと伸びて、頭のてっぺんから、正座したお尻の穴までが一直線になっています。それでいて、体には余計な力が全く入っていないのです。膝の上に置いた手先もきれいです。そして何より、姿勢のきれいな落語家さんの噺は、とても聞きやすいのです。

 

姿勢の悪い落語家さんは、大概、背筋が曲がっていて、体が右か左に少し傾いています。そして、若手の落語家さんに多いのですが、熱演するあまり、体が前後左右に揺れ、落ち着きがありません(太助もそうなのですが……)。結果、着物も乱れてしまいます。

 

もちろん、姿勢が悪くても、面白い落語家さんはいます。ただ、長時間見るのはつらかったり、独演会で数席見るのはきつい、という方が多いのは事実です。

 

この理由を考えると、姿勢の良い方は清潔感や安定感があります。加えて、視線の位置(特に高さ)が安定していることも大切なポイントではないでしょうか。安心して、長い時間、見ていられるのです。

 

演者が消えて、噺がスッと前に出て、引き込まれる

 

柳家系の噺家さんは、「身振り手振りは最小限に」と教えられるそうです。身振り手振りを抑えることで、より噺そのものに引き込ませるのでしょう。

 

それに比べ、身振り手振りの大きな、オーバーアクションの落語家さんもいます。例えば、三遊亭白鳥師匠などは、時には座布団の上で立ち上がったりもします。

 

この身振り手振りに関しては、どちらが良い、悪いという比較はできません。落語家さんの話すスタイルであったり、噺の種類によっても異なるからです。

 

ただ、太助の印象では、姿勢が良くて、身振り手振りを最小限にしている落語家さんの場合、噺の途中で演者がスッと消えるように感じることがあります。ストーリーが前面に出て、際立ってくるのです。柳家三三師匠の噺などで、時々、このように感じる瞬間があります。

 

落語を見るときには、高座姿や着物にも気を付けてみると、色々な発見がありますよ。

 

ビジネスのシーンでも、大勢の前でプレゼンテーションをすることはあります。その際、姿勢に気を付けてみるのは、とても大事だと思います。背筋をスッと伸ばして、視線をふらつかせないだけでも、落ち着いた印象を与え、聴衆に安心感を与えるものです。

 

と言っても、太助は猫背なので、気が付くと背筋が曲がっているのですが(笑)。シャンとしなくちゃ!

 

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高座姿の素敵な柳家三三師匠の「橋場の雪」

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