落語はビジネスにも役立つ!「笑う力」を身につけたい

アマチュア落語家・おさむ家太助が、落語の魅力を考えます。

日本版カジノを作るなら、高度なエンターテイメントのセンスが必要(1)

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こんにちは、太助です。落語で、「飲む(酒を飲む)」「打つ(賭博をする)」「買う(女郎を買う)」は、欠かすことのできない題材です。人口比で男性の多かった江戸では、この飲む、打つ、買うが、大きな娯楽であったことは間違いありません。

 

「打つ」とは賭け事のことで、これを題材にした落語も色々あります。名作といわれる「文七元結(ぶんしちもっとい)」も、腕はいいが博打にのめり込んで、何もかも失った左官職人が主人公です。いまの言葉でいうと、ギャンブル依存症です。

 

ここまで書いていて、ふと「日本版カジノは、どうなったのだろうか?」と気になりました。そこで今回は落語をちょっと離れて、日本版カジノについて考えてみたいと思います。

 

日本版カジノのメリットとデメリット

 

2014年5月に安倍首相が、カジノを含む統合型リゾートが日本経済の成長の柱になるという認識を示し、これ以降、日本で本格的なカジノ合法化と統合リゾートの導入に向けた検討に入りました。

 

統合型リゾートとは、カジノを中心として、ホテル、レストラン、劇場などその他のアミューズメント施設、国際会議場、国際展示場といったものを含んで開発される統合的な観光施設です。思い浮かぶのは、ラスベガスやマカオにある巨大なリゾート施設ですね。

 

この日本型カジノがスタートすると、開発段階から巨額の投資が見込めますし、国内・海外からの観光客の誘致、雇用の創出、地方経済の活性化など、いわゆる経済効果が期待できます。

 

その半面、ギャンブル依存症の発生、周辺地域の治安の悪化、青少年教育への影響などが懸念されています。また、賭博は日本の法律では、かなり厳しく制限されていますので、そこをクリアしていく必要があります。これがカジノ合法化の壁です。

 

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シンガポールの統合型リゾート「マリーナベイ・サンズ」

 

日本人のギャンブルの楽しみ方の特徴

 

太助は、仕事や観光などで、ラスベガスには10回以上、その他、マニラやシンガポール、韓国のカジノなどを体験しています。

 

その体験を元に言わせてもらうと、「日本型カジノはやるべき。ただし、構想から運営まで海外からのプロフェッショナルを招聘して進めないと失敗する」と思います。

 

その理由として、以下のように考えます。

 

1)日本で将来的に成長を見込める産業は数少ない。その1つは間違いなく観光。統合型リゾートは新たな観光名所にもできるし、日本には少ない長期滞在型リゾートにもできる。

 

2)ギャンブル依存症は、当然、一定数は発生するが、現在あるパチンコや競馬、競輪などと比べて突出して高くなることはない。

 

3)地域の治安に関しては、野球場でもターミナル駅でも人の集まる場所は、当然、スリ等は増える。しかし、これは警備体制の問題である程度、解決できる。

 

4)一番の課題は、明確なコンセプトを持った、大人が本当に楽しめるリゾート施設を作れるかどうか。日本人は、この手のアミューズメント施設を作るのが本当に下手。

 

2)に関しては、色々なカジノを観察していると気付くのですが、ギャンブルの楽しみ方が、日本人とアメリカ人、あるいは中国人とでは違うのです。

 

パチンコがいい例なのですが、100%個人での娯楽です。店内にいくら人がたくさん居ようと、そこに会話はありません。競馬や競輪もそうです。ほとんどの方は、個人ベースで楽しんでいます。ところが、ラスベガスのアメリカ人やマカオの中国人は、グループで来て、ルーレットやバカラのテーブルを囲み、みんなで「勝った、負けた」と大騒ぎしながら、長時間、楽しんでいます。

 

ギャンブルの楽しみ方が、根本的に違うのではないか、というのが太助の考えです。入場にマイナンバーカードを提示することになりそうですし、入場の回数制限もある。カジノを前面に出して、日本人をメインターゲットにすると苦戦しそうな気がします。(ちなみ私は、カジノで色々、ギャンブルを体験し、「自分はギャンブルが好きではない」ということに気付きました(笑)」

 

コンセプトのはっきりしない、骨抜きされたような施設は作るな!

 

しかし、何と言っても課題は4)です。本当に魅力的な施設を作れるのか、という点です。統合型リゾートは、後発ほど、より豪華に、コンセプチュアルにする必要があると思います。また、世界最高クラスのショーも統合型リゾートの魅力の1つですが、こういう部分の招聘も日本人は苦手です。

 

公的機関や色々な企業が入り、コンセプトが二転三転し、結果、無難で面白味のない施設ができてしまうのではないかと危惧します。

 

いい例が、長崎のハウステンボスです。なんだかコンセプトのはっきりしない、面白味のない施設で、エイチ・アイ・エスが支援に入るまで、15年近くも迷走と経営難を繰り返しました。

 

という訳で、海外からの投資や、経験のあるプロフェッショナルを積極的に呼び込み、任せるべきことは任せていくべきだと思います。

 

でも太助は、結構ワクワクしてるんですよ。ラスベガスのように大人が歩いて本当に魅力的な、ワンダーランドができればいいなぁ、と思っているのです。

 

日本版カジノ、みなさんは、どう思われますか?